今回は、喫茶店のドリンクメニューについて、深掘りして
行きます。
ドリンクメニューの構成や、お店に対する作成基準なども
考えてみました。
キッチンカーを購入して、ドリンクメニューを提供できるようになり、
より楽しくなりました♫
アレンジ自在、バリエーション豊富なドリンクメニュー
カフェや喫茶店、コーヒー専門店やレストランを
始めようとするとき、メニューの構成を考えます。
ドリンクメニューで言えば
- コーヒー系
- 紅茶系
- ソフトドリンク系
- ジュース系
に大きく分類されます。
又、それぞれにアレンジを加えれば、驚くほど多彩な
バリエーションになります。
自分のお店を持つ❣となると、ついつい熱くなって、
今まで来店したカフェを参考に考案して、更にアレンジを
加えて・・・とたっくさんのドリンクメニューに
取り掛かろうとしている・・・なんてことになりがちです(笑)
メニューには、自分の好みが反映される部分でもあります。
ドリンクメニューを決める際のポイントは、お店のスタイルに合った
メニューの構成にすることです。
ドリンク作りは簡単で、誰にでも出来ます。
大事な点は、注文されるかされないか。
又、オーダーが入った場合に、キチンと対応できるか
(さばけるのか?)などが、重要になってきます。
なので、メニューの種類は最小限にして、総合的な
バランスを考えて、メニューの構成をする事が必要です。
メニューが決まったら、作り慣れていくことが大事です。
(さばくために💦)
ドリンクメニューはコーヒーを中心に考えよう
これからカフェや喫茶店、レストランを開業する方は、
コーヒーをドリンクメニューの中心にしましょう。
コーヒーのメニューを中心にするとは、
ストレートコーヒーやアレンジコーヒーではなく、
ブレンドコーヒーをメインとします。
なぜかと言うと、ドリンクオーダーの約8割はコーヒー
(メインのブレンド、アメリカンやアイスコーヒー)
が、主流となっているからです。
先ずは、第一にコーヒーを淹れる際の器具を
扱う手間と、時間の把握をキチンとした上で、
ピーク時の対応がスムーズに出来るかを考え、
他のドリンクメニューとバランス良く組み合わせることが、
重要です。
初めはドリンクメニューを絞りましょう。
10種類程度もあれば十分です。
色々なドリンクメニューをやりたくなりますが、慣れてから
徐々に増やしていきましょう。
手作りジュース⁇健康ジュース・・・
やってみれば、オーダー率も分かります(笑)
ドリンクメニューを作るときのポイント
コーヒーを淹れる機械にはこんなものがありますね。
- ドリップバッグコーヒーマシン
- サイフォン
- エスプレッソマシン
これらの機械の作業性によって、他の調理時間や作業工程に
差が出ます。
- スイッチ1つで出来るのか
- 又は数十秒で出来るのか
- 一定時間、付きっきりになるのか
次に厨房には、ある程度の作業スペースも必要になります。
- 調理作業台が広く使えること
- ガス代が近くにあり、余裕を持って作れること
などが、調理範囲の決定、オーダーをこなしていくときのスピード、
タイミング、などに影響してきます。
ドリンクメニューの価格設定
カフェや喫茶店、レストランのそれぞれの店主による
こだわりもあるので、一概には言えませんが、ドリンクメニューの
主軸は、ブレンドコーヒーとし、全てのメニューでバランスを
取ります。
メニューの表示も、ブレンドコーヒーから始まり、価格など
バランスを取って決めます。
他のドリンク類は、コーヒーと同価格位での設定にして、
安くする必要はありません。
モーニングメニューに対する考え方
20~40席程度であれば、キッチン1人ホール一人で
賄います。
ランチでも基本的に2人でこなせるように、メニューを
工夫することです。
どうしても大変(^^;)となるときもあります。
その際は、器具備品の場所を変えてみる、設備機器が
移動可能であれば、変えてみるなどの対策を取ります。
そして、全てのドリンクにモーニングセットを付けるのか・・・
モーニングセットのドリンクの大半は、
- コーヒー
- 紅茶
- ミルク
の選択ですが、売価や原価、時間や手間なども考慮して
決める必要があります。
モーニングセットの内容にもよりますが、原価は
4~5割掛かります。
原価を考えることも必要ですが、先ずは、回転率を上げることが
大切。
ドリンクの選択と手間を考えて、最小限にする事が望ましいです。
モーニングセット、メニューはどうする?
モーニングセットの内容は良く検討しましょう。
- サラダはボウル又は更に盛るか
- 目玉焼きのガス口を専用で使えるか
サラダは仕込みが必要ですし、目玉焼きは意外に時間的ロスが
出ます。
サラダを付ける場合は、作る手間や食べやすさを考えて、
ボウルがベストです。
皿だと、パンに水分やドレッシングが染みてしまうかもしれません。
目玉焼きはコーヒー器具や、下手するとコーヒーにも、
油が飛ぶので、よぉく考えた方が良さそうです。
ブルーマウンテン、モカ系のストレートコーヒー必要❓
コーヒー専門店やコーヒーが主力のお店の場合、
ブルーマウンテン、モカ系のストレートコーヒーを
置きたい・・・と考えるかと思います。
ですが、飲む人は結構限られます。
間違いなく消費比率は悪いです💦
酸化してしまうことも考慮しなくてはなりません。
ストレートコーヒーは飲む人は限られ、価格設定も高いため、
頻繫には出ません。
当店は仕入れを少なくすることや、ある程度欲しいお客様が
分かったうえで、焙煎しています。
焙煎された豆だと、酸化しやすいので、
高価な部類のストレートコーヒーは、やらないなら
やらない❕と、決めた方が良いですね。
炭焼きコーヒーとオーガニックコーヒーは必要⁇
炭焼きコーヒーとオーガニックコーヒーも上記の
ストレートコーヒーと同様、飲む人が限られます。
但し、メインブレンドに使うのはいいですね!
- 当店は炭焼き焙煎・・・
- 当店は有機栽培コーヒー豆を・・・等々
炭火焼きコーヒーや有機栽培コーヒー豆をお店のウリに
していればいいのですが、目だないようなメニューの
一つとしての設定は不要です。
炭火焼きコーヒーはイタリアンやフレンチローストは
不向きと言われています。
有機コーヒー豆は、単発的で配合調整が必要です。
ドリップ派?エスプレッソ派❓
ドリップやサイフォンには、ストレートコーヒーが
マッチします。
エスプレッソには、ラテやカプチーノなどが似合います。
どちらかを主力にし、どちらかをサブにしてみたい・・・
これはお勧めしません。
ドリップやサイフォン等で提供をするお店に、エスプレッソ系の
メニューを加えるところもあるようですが、
正直殆ど出ないでしょう(^^;)
ビジョンはどちらかに絞ります。
モーニングセットの紅茶はどうする⁇
モーニングセットの紅茶は
- カップで提供するか
- ティーポットで提供するか
検討してみましょう。
売価にもよりますが、紅茶への価値観も出し方によって
変わります。
モーニングタイムとその後の時間帯で、
出し方を変えるのも一考。
それによって、価格設定とレシピも工夫してみましょう。
女性に大人気なアイスティーを考える
特に女性に人気なアイスティー♪
- リーフを使うか
- ストレートを使うか
- 濃縮タイプを使うか
のいずれかになります。
リーフは手間も時間も掛かりますので、よく考えましょう。
アイスティーの提供には3種類ありますが、コストや
味覚的にも3種3様。
リーフの場合は、熱湯と氷のバランス調整も必要です。
手間を省くなら、リーフはないかもしれません(笑)
どの作成方法を使ったとしても、メインの茶葉を決めておく
必要があります。
ホットの紅茶の提供の仕方や、価格設定にもよりますが、
アイスティーもリーフで作るなら、兼用できる茶葉が
望ましいです。
スタンダードな価格で言えば、「セイロン系の茶葉」で
十分です。
紅茶の提供、ティーポットにするならば
紅茶のティーポットサービスは、大抵2杯は飲めるようになっています。
必ず、レモンとミルクは添えましょう。
その分、ティーポットサービスというのは、価格も高めに
設定してあります。
飲み方も様々になるので、
- レモンスライス2枚程度
- ミルクを2杯分程度
どちらかを付けてあげましょう。
ここまでドリンクメニューのモーニングに対しての、
選び方を見てきました。
やはりスピーディーに提供することが第一。
素材にこだわるのも素敵な事ですが、時間や手間が
かかり過ぎる素材は選ばない事が大事です。
ドリンクのアクセントについて
アザードリンクのアクセント
アザードリンクのアイス類について、以前はスライスレモンや
チェリーなどが、主流でした。
最近はチェリーを使うお店は少なくなってきました。
原価的にも、安くは無いしロスも出やすいです。
レモンは比較的原価は安く、紅茶類にも多く使うことが出来、
ロスが少ないです。
炭酸系のドリンクなら、柑橘系のアクセントは相性抜群。
ココアやカフェオレのアクセント
ココアやカフェオレのアクセントに、ホイップクリームは
いかがでしょうか。
フロート類や、ウィンナーコーヒーとしても良いですね♥
ホイップクリームは意外とインパクトが強いので、
深煎りのコーヒーやココアに良く合います。
ハーブをアクセントに
ハーブ(葉)の種類は
- ミント
- バーム
- メリッサ
- キャラウェイ
- マジョラム
等、種類も豊富。
ハーブによっては個性的で、香りも強いものもありますが、
比較的お手頃で、自家栽培も容易に出来ます。
ドリンクに向いているハーブと言えば、「チャービル」。
炭酸系のドリンクにレモンと一緒に加えたり、
ホイップに添えるなどして、付加価値を上げることが出来ます。
- バナナジュース
- ミックスジュース
- アイスミルクティー
などは「チャービル」だけのトッピングでOKです。
ハーブはその他色々有りますので、是非試してみましょう。
まとめ
ここまで、ドリンクメニューを深掘りして考えてみました。
理想的なのは、時間や手間がかからず、回転率良く
することですが、顧客満足度も考えて、見た目や味に
拘ることも必要です。
結局は売れるメニューというのは、決まってきます。
ロス率なども考えて、メニューを絞っておくことが
望ましいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
このブログを書いている人
-
1975年生まれ、子育てはひと段落付き、夫と小さなコーヒー屋さんを運営。
余りお金をかけずに、副業的にコーヒー豆焙煎を楽しむ。
毎日の美味しいコーヒーに幸せを感じつつ、コーヒーの魅力をこのブログで発信中。
目標は好きなタイミングで、行きたい国へ暮らすように旅すること。
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