副業の一つとして小さなコーヒー屋さんをやってます。
原価を抑えるため、いつかは輸入してみたのだけど・・・
夫の趣味の自家焙煎コーヒー豆で、妻が起業した2019年
私達は小さなコーヒー屋さん。
2019年に自家焙煎のコーヒー豆屋を無店舗で始めました。
自家焙煎のコーヒー豆屋さんってたくさん有る・・・
どのように特徴を出していけばよいのか、日々模索中です。
私が、事業を始めようと思ったきっかけは、主人が脱サラして、
コーヒーの自家焙煎を、ずっと続けていたからでした。
自家焙煎を始める人が増えて
コロナの時に、コーヒーの自家焙煎を始める方が増えて、
又、売ってみることをし始めた方も多いようです。
もっと生豆のコストを削減出来ないかな・・・と
私は、いつも考えています。
最近では個人で輸入なんてことも、出来るみたいですね~。
コーヒー豆に関して言えば
- 焙煎する前の生豆
- 焙煎豆
どちらかを輸入することになります。
今回は、焙煎する前の生豆の輸入について、日本に到着してから、
どのようにして手元に届くのかを書いてみます。
小さなコーヒー屋さんを始めたころから、生豆輸入に興味あり
焙煎師である夫は、珈琲豆の産地、例えばエチオピア?
などの農園に足を運んで、
その目で生豆を見たいと言いますが、その思いは未だかなっていません。
私はというと輸入に少し興味があり、
生豆を個人輸入することって出来るのかな?
と思っていた所、調度良いタイミングで、
セミナーを見つけたので、受講してみました。
その先生はアリババの通販サイトから、農園に直接連絡を
取ってみるというもの💦
中々ハードルが高いです。
英文は翻訳ソフトで、何とかやり取りするとして、
そもそもの輸入の仕組みは、どうなっているのでしょうか?
日本に到着してからの手続き関係
買い付けに関して、情報が少ないですが、メールでやり取り出来れば
楽ですね。
やはり現地の農園に行く事が望ましいようです。
現地で契約を結んで、輸入を開始するのが、確実です。
やはりある程度まとまった量を、直接輸入する事が
コストダウンに繋がります。
コーヒー生豆の輸送方法
コーヒー生豆は船便で、空調設備の無いドライコンテナで
運ばれます。
航空便で運ばれる豆は、高級品という事。
輸出者から事前にAWBやB/Lといった、
- 航空貨物運送状
- 船荷証券
を入手しておけば、日本でも、到着日を確認することが出来ます。
船便の場合は、到着直前に国際輸送業者や船会社からA/Nが発行されます。
A/Nとは?
Arrival Noticeの略。
貨物到着通知。
船社/NVOCCから、B/LのNotify Partyに記載の連絡先に送付され、
積載船の入港予定日と貨物の明細を記載した書類。
海上運賃や付加チャージ等の請求書を兼ねる。
NAIGAI TRANS LINSEより引用
到着空港・港の検疫所での検査
最初に日本に着いた空港、港の管轄の検疫所で、
植物防疫を行います。
商品の一部を破って、実物を検査していきます。
重量や個数により、検査量は変わります。
密封梱包されていても、開封されます。
例えば60kg未満の場合をお伝えしますね。
- 検査量:10%を採取
- 開封個数:3梱包以上は、3梱包を開封
- 1梱包の場合は1梱包
- 2梱包の場合は2梱包
- 基本、1輸出者につき、3梱包の種類やロットを変えてランダムに検査
- 検査方法:専用のふるいにかけて、虫や異物をチェックする
- 立会いの通関業者に、テープなどで破れを補修してもらえる
食品届の申請
次は、食品衛生法に基づく審査です。
食品等輸入届出書を提出します。
これには、成分表(原材料表)や、製造工程表を元に、
厚生労働省の検疫所に提出することとなっています。
コーヒー生豆は特別な製造工程や添加物が余りないので、
書類さえ整っていれば、まず問題はないでしょう。
特に「検査の要請」が無ければ、「食品等輸入届出済証」が発行され、次のステップに進みます。
ここからが、結構難関です(^^;)
検査の要請があった場合:モニタリング検査
「食品等輸入届出書」を提出して、検査を要請されることがあります。
食品衛生法に基づいた、商品であるかを検査するため
試験検査を受けます。
コーヒー生豆の試験検査
- モニタリング検査の確率が高い
(他、命令検査、自主検査などあり)
一番困ってしまうのは、検査された豆は戻ってこないという事💦
高い豆なら、ショックが大きいですね。
コーヒー生豆の検査の対象・頻度
コーヒー生豆の輸入の場合、成田空港や東京港など
管轄税関ごとの年間検査量の計画が作成されています。
内容は主に
- 残留農薬
- カビ毒(アフラトキシン)
の検査です。
- 同一国
- 同一農園
- 同一梱包
でなければ、都度検査の対象になります。
同じ農園であったとしても、
- グレード
- 工程の違い
- ブランド
など区別があった場合、検査の対象となります。
検査量
- 残留農薬検査:50kg以下の場合、3袋から合計1kg
- カビ毒(アフラトキシン): 20kg/袋以上・280袋以下の場合=32袋から合計5kgを採取
但し
袋数が基準に満たない場合は、すべての袋から平均的に採取。
検査方法
全てを粉砕、偏らないように混ぜて、必要量を検査で使用する。
採取された豆は、勿論返却されません(>_<)
全てのコーヒー生豆が対象
バキュームパックされていたとしても、採取量減量という配慮は
ありません。
検査後の処置
検疫所では、悲しいかな・・・再封は行われません。
立会いの通関業者に出来るだけ空気を抜いて、
テープ補修を依頼することが良いでしょう。
税関で輸入申告
無事に「食品等輸入届出済証」を入手出来れば、最後は
税関への輸入申告です。
輸入申告書を作成し、管轄の税関へ提出すると
審査官が書類を見て、輸入許可するか、又は検査の実施を判断します。
管轄の省庁が違うため、検査もそれぞれで必要となります。
税関検査では、申告通りの商品が入っているか、
輸入禁止の商品が入っていないかチェックされます。
検査種類はいくつかありますが、代表的なものをご紹介します。
検査自体は無料ですが、検査場への運搬費や通関士の立ち合い料など掛かってきます。
検査で問題が無ければ、やっと「輸入許可書」が発行されます。
これで手続き完了です。
空港や港の倉庫から、商品引き取り
国際的に輸入する・・・流れはもう少し続きます。
無事に輸入許可となった商品を、空港や港の倉庫から
トラックに積み込まれます。
この時に荷物がダメージを受けやすいです。
箱の潰れや、破れ、輸送時に発生しやすいものですが、
万が一商品にダメージが及んだ場合は、事前に保険に加入しておけば
適用されます。
指定場所まで配送される
基本は翌日から数日で、指定の場所まで商品が運ばれます。
納品先では、「車上渡し」といって、輸入者自身が積み下ろしすることが
多いです。
パレット積みしている場合、フォークリフトやパワーゲート車の準備が必要です。
ばらして下ろしてほしいと思った際、開墾作業費や、
パレットの引き取り費用も発生します。
こんな感じが、輸入の流れとなります。
コーヒー生豆を輸入のまとめ
輸入と一口に言っても、これだけの長い長い工程を
踏むことになります。
難しい言葉も沢山でした(笑)
私達も輸入に憧れていましたが、どうやら見送ることになりそうです(^^;)
これも調べてみて分かったこと。
これまで通り、ネットで買うことのできる生豆を
仕入れて行こうと思います。
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このブログを書いている人
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1975年生まれ、子育てはひと段落付き、夫と小さなコーヒー屋さんを運営。
余りお金をかけずに、副業的にコーヒー豆焙煎を楽しむ。
毎日の美味しいコーヒーに幸せを感じつつ、コーヒーの魅力をこのブログで発信中。
目標は好きなタイミングで、行きたい国へ暮らすように旅すること。
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